戒名
仏教の場合、亡くなったときに僧侶につけてもらう名前の事です。戒名を授かったときに、白木の位牌(シルイフェー)に書きます。
ご葬儀に関する用語について解説しています。
仏教の場合、亡くなったときに僧侶につけてもらう名前の事です。戒名を授かったときに、白木の位牌(シルイフェー)に書きます。
火葬場に到着したら、係の人に「死体火葬許可証」を出す必要がありますので、必ず持っていきます。これが無いと火葬ができません。「埋葬許可証」になります。この許可証が無ければ、埋葬ができませんので、埋葬まで大切に保管してください。この手続きに関しては葬儀社が代行してくれるため、確認の上で予め葬儀社の方に渡しておくと良いでしょう。
火葬場では火葬炉の前に棺を安置します。火葬場で用意した祭壇用の小さい机に持ってきた白木の位牌(シルイフェー)と、遺影を飾ります。祭壇の前で、僧侶の読経と焼香に続いて、喪主、遺族、近親者、会葬者の順に焼香を行います。
棺の小窓を開けて故人との最後の対面を行い、おさめの式が終了となり、棺を火葬炉に納めます。
死亡当日の夜、遺族や親族だけで行う通夜を仮通夜と言います。仮通夜は故人の死亡時間が遅く当日の本通夜ができない場合、親族が遠方にいて、当日に本通夜ができない場合、火葬場が休日で、日程が合わない場合などに行われます。仮通夜の後に、本通夜や半通夜に、親族以外の一般の弔問客が参加します。
香典をいただいた方へ、仏事が滞りなく済んだという報告とお礼として贈るものです。沖縄では香典の相場から、香典返しは1500円前後が一般的です。
沖縄では通夜はあいさつのみ、葬儀・告別式に香典を持参することが多いようです。親族なら、葬儀・葬式・告別式に持参する香典は、5000円が相場の場合が多いようです。その後初七日でも5000円を持参します。
あまり親しくない間がらで、金額についてわからないときは、沖縄の文房具屋などで購入する際に、聞いてみるのも良いでしょう。沖縄で香典についての金額は地域で決められている場合があります。初七日の後も、何度か法事があり、その都度持参することもあります。
告別式は、故人とのお別れをする式の事で、告別式は一般の弔問客が参加します。
一般的に、仏式では通夜・葬儀・葬式・告別式などはご霊前です。49日を過ぎたら、ご仏前を使います。また仏式でも真宗(浄土宗、真宗大谷派など)では、霊という考え方が無いため、49日以前でもご仏前を使います。
通夜・葬儀・葬式・告別式に持参する場合は、宗教が不明な場合は御霊前。仏式でも宗派が不明な場合は御香典が無難です。
沖縄での通夜・葬儀・葬式・告別式は地域によって大きく差がある事もあります。不安な場合は、周囲の方に恥ずかしがらずに聞くのも一つの方法です。
できるだけ安らかなお顔になるように「死に化粧」を施します。病院で亡くなった場合、死に化粧の後、移送するまで、霊安室に安置する場合もあります。
移送の手配が整ったら自宅、あるいは通夜の会場に移送しますが、沖縄では基本的に自宅に移送する場合が多いようです。
遺体の清め(アミチュージ)の処置の後すぐに看護師さんが浴衣などに着替えさせる事が一般的です。沖縄では死装束をグソージン(後生衣)と呼び、グソージンを着せることを「グソースガイ」と呼びます。
この後生衣は、故人が一番気に入っていた衣服を着せる場合が多いようです。また、生前に希望する衣服、あるいは家族が着せたい衣服があれば、申し出て着せてもらいます。襟のあわせは(和服の場合)、左前(ヒジャイウチャーシ)にします。
死後硬直が始まる前に着替えさせるのが基本です。(死後2時間以内)しかし間に合わなかった場合は、上からかけてあげます。
火葬を終えたお骨を、骨つぼに納めることを収骨(拾骨)骨上げ(骨揚げとも)と言います。骨上げは、竹の箸を使って行います。骨は足から順に拾い上げ、頭骨までを骨つぼに納めます。一般的に葬儀社の人の指示に従って行われます。拾い上げる順序は喪主、遺族、近親者、その他の会葬者へと続きます。収骨が終わると、火葬場の係の人が「埋葬許可証」を渡してくれます。埋葬にはこの許可証が無いといけませんので、注意しましょう。
出棺の前に、僧侶の読経があり、全員が焼香を行い、その後に最後の対面を縁の深い人から行います。次に祭壇の回りに供えられた花を一輪ずつ棺の中に入れて、遺体の回りを花で飾ります。これを「別れの花」と呼びます。納棺の時に入れ忘れた故人の愛用品などがあれば、ここで納めます。
棺を遺族・近親者で運び出します。その際、遺体は足の方を先にして運び出します。
先頭に喪主が白木の位牌(シルイフェー)を持って立ち、その後に喪主につぐ遺族が遺影を持って続き、棺を先導していきます。
出棺を終えたら、枕飾りを片付けて、後飾りに変えます。遺影や白木の位牌(シルイフェー)は49日まで安置します。
焼香についてのマナーは、仏教の場合、宗派や地方によって異なります。線香を使う場合と抹香を使う場合があります。抹香を落とす回数、線香の本数などは、1回で良いとされる場合もあります。その他、焼香には、細かいしきたりがありますので、わからない場合は喪主の動作をよく見て、同じようにすると良いでしょう。
一般的に、遺族親族などの近親者の焼香は葬儀式の時間内に行われ、一般会葬者の焼香は告別式に行われます。
キリスト教(カトリック)の葬儀・告別式でも、焼香を行う場合があります。その際には、仏式と同様に、喪主や遺族、親族など故人に近い人から、焼香を行います。
病院で亡くなった場合、一般的に「清拭」と言い、ガーゼや脱脂綿等をアルコールに浸して全身を拭く処置を行います。その際に遺体の目や口が開いていたら閉じます。また体液等が出ないように、耳、鼻、口、肛門等に綿を詰めます。病院で亡くなった場合は、看護師さんが処置を行ってくれます。
葬儀を執り行い弔問を受ける喪主とは別に、葬儀の運営や費用の責任を持つ人を施主と言いますが喪主が施主であることが一般的です。ただし、喪主が高齢、あるいは未成年の場合などは施主を別の人に任せることもあります。
葬儀は文字通り、「葬る儀式」で、死者を弔う儀式のことを指し、故人の遺族と近親者のみで行うものとされています。この世からあの世へと渡らせる宗教的儀式でもありますので、故人が信仰していた宗教に則った儀式を行います。
現在、一般的に使われている「葬式」という言葉は、実は、葬儀と告別式(火葬も含まれる場合、含まれない場合があります。地域によって異なります。)の二つを組み合わせたものです。
通夜とは故人と共に最後の夜を、一晩過ごす儀式を言います。遺族や親族、親しい人が集って夜を徹して、死者に邪霊が入り込むことを防ぐために、終夜、線香を絶やさずに火を消さないようにし、死者と共に過ごします。通夜には、仮通夜、半通夜、本通夜の3種類あります。
ナンカとは、ハチナンカ(初七日)からシンジュウクニチ(四十九日)の間を言います。
ナンカスーコー(七日焼香)は、初七日から四十九日の間の七日間の法要の事を言いますが、奇数回と偶数回で法要が異なります。奇数回の初七日、三週間目、五週間目、七週間目の四十九日はウフナンカ、偶数回の二週目、四週目、六週目は、マドゥナンカと言われます。
他地域では、ご遺体は北に頭を向けた、北枕にしますが、沖縄では頭を西に向けた、西枕(イリマックヮ)で寝かせます。これは、死者は太陽の沈む、西に帰るという考え方によるものです。南部地方や八重山地方では南枕にする所もあります。
ナンカスーコー(七日焼香)、ヒャッカニチ(百か日)を終えたあとは、ニンチスーコー(年忌焼香)の法要を執り行っていきます。
他地域で行われる法要と年忌法要が行われる年が少し異なります。
祭壇その他の用意ができたら、通夜が始まる前に、遺体を棺に納めます。納棺は葬儀社に任せることも多いのですが、遺族がかかわれる所は手伝いましょう。棺に入れるものは、故人が合いようしていた品々や愛読書などを入れます。ただし、金属製品やガラス製品などのように、燃えにくいものは控えましょう。
沖縄では、ナンカスーコー最後のシンジュウクニチを終えたのち、故人が亡くなられた日から数えて、100日目に、ヒャッカニチ(百か日)の法要を行う場合があります。ほとんどの場合、ごく近い身内の方が参列して法要を行います。百か日の法要を終えたら、その後はニンチスーコー(年忌焼香)に移ります。
絹・縮緬(ちりめん)などでできた一重または二重の四角い布のこと。葬儀の場合は、無地の物に香典やお布施を包んでで持参します。
通夜・葬儀・葬式・告別式に持参する香典を入れる不祝儀袋は、宗教や金額に見合ったものにします。宗教や宗派が不明の場合は、一般的に共通して使える「ご霊前」が無難です。ただし、蓮の花が描かれている不祝儀袋は、仏式に限ります。
本通夜は、基本的に葬式前日に行います。一般の弔問客は、本・半通夜または葬式のいずれか一方、あるいは両方に参加することが良いようです。しかし、近年は、葬儀に参加できない一般の弔問客も参加する半通夜が多くなっています。半通夜は、一般の参列者を招き、夜6時ごろから9時ごろまで行われます。その後は、翌日の葬儀まで、近親者が夜通し故人に付きそいます。
死者の成仏を願い、安置された死者の枕元に様々なお供えものをします。沖縄県内の各地方によって、供えるものが異なります。
通夜や葬儀の一連の儀式を取り仕切る喪主は、遺族の代表です。一般的に故人と最も縁の深い人が、喪主を務めます。故人の配偶者、親、子、兄弟、姉妹等がそれに該当します。また、喪主は一人ではなく、複数が一緒に努めることもあります。
未成年が喪主を務めるときは、親戚が後見人として実際の喪主の役割を担います。故人に近親者がいない場合、友人が喪主代理をすることもあります。その場合喪主ではなく、「友人代表」「世話役代表」等と名乗ります。喪主は葬儀を終えた後の法事も務めます。また法事を営む当主も施主といいます。